鯨汁をつくった
今日は道南地域の郷土料理である鯨汁を作った。
物心ついたときから毎年正月に食べており、帰省しない時は冷蔵で送ってもらったりしていた。
今年はそろそろ文化継承するかと思い立ち自分でも作ってみることにした。
郷土料理と言っても北海道以外の場所でも食べられているようだ。でもお正月に食べるのは道南だけらしい。
鯨肉は劣化しやすいし昔は冷凍技術がそこまで高くなかったので、おそらく雪の降る海沿いの県あたりで食べられていたんじゃなかろうか。
自分のところでも正月に食べてるぜという人がいたら教えて欲しい。
親からレシピを聞いたら「鯨と山菜・根菜の中で食べたい材料を煮込めばOK」という大雑把な回答が来たので、今回はそのへんのスーパーで手に入ったものでササッと作ることにした。
鯨だけは近場では見つけられなかったので送ってもらった。大感謝。
まず鯨をカットして油抜きする。ミンク鯨は煮崩れしづらいので2回油抜きした。
切ってる段階でめちゃくちゃ脂が出てきて大変だった。半解凍だったのでまだマシな方だったのかもしれない。
他の具材は椎茸、金時人参、牛蒡、大根、こんにゃく、焼き豆腐、蕨、生姜にしてみた。実家だと蕗やゼンマイ、里芋が入っていた記憶がある。
切り方も気分によって変わるらしく、なんかだいたいこんな感じだったかなと雰囲気でカットした。
味はだいたいは醤油ベースor塩ベースらしい。そういえばそうだったな〜と思い返す。
あちらは今年は白だし+味醂のみでいくみたいだ。それも食べてみたい。
こちらはというと今回は味を調整しやすそうな醤油ベースにした。
水、出汁、醤油、味醂、酒を入れて根菜を少し煮たら鯨以外の材料を投入、ひと煮立ちしたら鯨と生姜のすりおろしも入れる。
うまい具合に知っている味になった。
というか鯨を入れたら一気に鯨汁の味になった。クセが強すぎる。
一晩置いて味が染み込んだら完成らしい。
明日同郷の友人が自宅に遊びに来るので少しおすそ分けをする。残りは年末年始にゆっくり食べていくことにする。